心筋炎を甘くみていないか
心筋炎を侮ってはならない。
心筋炎の重症状態とは何だろうか。もちろん「即死亡」である。
では、心筋炎の軽症とは何だろうか。それは、「いつ来るかわからない突然死が5年以内にかなり高い確率で訪れる」である。高い確率とは、具体的には5年以内に50%である。つまり、5年以内に二人に一人は死ぬのである。
人体の細胞は恐るべき早さで更新されている。例えば、
脳 :40%は約1ヶ月で入れ替わる。遅くても約1年で全て入れ替わる。
筋肉:60%は約1ヶ月で入れ替わる。遅くても約200日で全て入れ替わる。
皮膚:約1ヶ月で全て入れ替わる。
である。しかし、人体にあって生涯更新されない細胞がある。その一つが心筋細胞である。
心筋細胞は破壊されても更新されないのだ。心筋細胞が破壊されたら、もうあの頃には戻れないのだ。
戻れないのだよ。