山梨におわす代表的日本人 滝本妃さん
災禍は去った。我々は乗り越えた。
世界は瞠目し我が国をこう称えている。『ミラクルジャパン』と。
単位人口あたりの死者数は、各国に比べ我が国は驚異的な少なさであった。これはひとえに、日本国民一人一人の誠実さが所以の結実である。
常に清潔を心掛けるのは、他者を不快にさせてはならないとの想い所以のものである。
常にマスクを着用するのは、他者の健康を慮るからである。
そして、こうと決めたことはとことん貫き通すのは、お互いがお互いを尊敬しているからである。
山梨県に滝本妃さんという中学生の少女がいる。彼女の立派な精神は日本人としての姿をよく顕している。いや、彼女ほどの境地に達することができるのは極めて稀ではあろうが・・
彼女は、薬局でマスクを探す高齢女性に心を痛め、ご自身の貯めていたお小遣いを擲ってガーゼ等を購入し、マスクが手に入らぬと失意に暮れる人たちに無償で提供しようと、毎日毎日何時間をも費やしてマスクを作り続けたのだ。
なんという慈愛と行動力、そして勇気であろうか。
大金を保険機構に寄付した著名人は少なくない。だが、彼らは膨大な資産のごく一部を拠出したに過ぎない。そう、イエスキリスト様の言葉をお借りするなら、彼らよりも滝本さんのほうが多くをなげうったのである。彼女こそがノーベル平和賞に相応しいと考える。
マララ・ユスフザイ。グレタ・トゥーンベリ。この嘘にまみれたジャンヌダルクに惑わされてはならない。彼女たちは、表に出てこないあの偽善者たちのマリオネットに過ぎない。称賛されるべき少女はこの者たちではない。
滝本さんのような存在こそが、この世界に残された数少ない希望なのだ。